お菓子の風味付けに欠かせない素材の一つといえば、ラム酒ですね。
ラム酒はサトウキビからつくられる甘く芳醇な香りのお酒で、お菓子に加えれば上品でまろやかな味わいに仕上げてくれます。
さらに、ラム酒はお菓子とのペアリングも絶妙で、お互いの味を引き立て合います。
今回解説するのは、ラム酒がお菓子に使われる理由と、お菓子とラム酒の相性が良い理由です。
ラム酒に合うパウンドケーキやガドーショコラ、伝統菓子のカヌレなどのレシピも紹介するので、ぜひお菓子作りにも挑戦してみてください。
お気に入りのお菓子を見つけたら、ラム酒との上質なマリアージュを楽しんでみてくださいね。
お菓子作りにラム酒を使う理由3つ
お菓子作りにラム酒を使う理由は、主に3つのメリットがあるからです。
- 華やかな香りが楽しめる
- 甘い風味としっとり食感を味わえる
- 保存性がアップする
味わいをランクアップさせて保存性も高めるラム酒は、お菓子作りの名脇役といえるでしょう。
華やかな香りが楽しめる
ラム酒をお菓子作りに使うと、お酒の香りのする華やかな風味のお菓子に仕上がります。バニラやキャラメルを思わせるラム酒の香りは、バターや卵と好相性で、素材の風味を引き立たせます。ほんの少量ラム酒を加えるだけで豊かな風味となり、高級感のある味わいとなるでしょう。
甘い風味としっとり食感を味わえる
ラム酒を入れるとお菓子の甘みが増し、しっとりとした食感になります。砂糖のこってりとした甘さをおさえつつコクのある甘みをプラスしてくれるので、お菓子全体の味が上品な甘みに仕上がるでしょう。
また、ラム酒を入れると生地がしっとりとするため、口当たりの良いお菓子が作れます。でき上がってから日が経っても、なめらかな口当たりが楽しめますよ。
保存性がアップする
ラム酒を使うと、お酒の作用でお菓子の保存性が高まります。
ラム酒のアルコール度数は40%前後と高く、そのアルコールの殺菌作用がお菓子を腐りにくくし、おいしさを長くキープしてくれるのです。
代表的なラム酒のお菓子であるラムレーズンやラム酒入りのクリームチーズは、保存性が高くかなり日持ちがします。
手作りお菓子にも、ラム酒を入れれば日もちが良くなります。
手作りスイーツを長く楽しめるのは、うれしいメリットといえますね。
お菓子とラム酒のペアリングが合う理由
お菓子とラム酒は、相性抜群のペアリングです。
「ペアリング」とは、単体で食べるよりも一緒に味わうことで一層おいしくなる組み合わせのことで、「マリアージュ」と呼ばれることもありますね。
お菓子とラム酒がよく合う理由の一つは、「甘み」の相性が良いからです。
お菓子に入っている砂糖やフルーツの甘みと、ラム酒のサトウキビ由来の甘みが絶妙に調和し、お互いを深みのある甘さにするのです。
もう一つの理由は「香り」の相性の良さで、ラム酒の奥深い香りはお菓子のフルーツ香と好相性。
バニラ香やスパイシーな香りを持つラム酒もあるので、それらの香りとお菓子の香りを一緒に楽しむのも良いでしょう。
このように、お菓子とラム酒は甘みと香りの両面で絶妙な調和を生み出すため、ペアリングとして最適です。
同時に味わうことでお互いの良さを引き立て合う、素敵な組み合わせといえるでしょう。
ラム酒に合うお菓子|人気レシピ7選
ラム酒とお菓子はお互いを引き立て合う組み合わせです。
ここからは、そのラム酒に合うお菓子として、ラム酒入りのお菓子レシピを紹介します。
- ラム酒のパウンドケーキ
- ラムレーズンのチーズケーキ
- ラムレーズンのガドーショコラ
- ラム酒入りバナナケーキ
- ラム酒のフォンダンショコラ
- ラム酒のカヌレ
- ラム酒のサバラン
ラム酒のパウンドケーキ
ラム酒が香る、しっとり食感のパウンドケーキのレシピです。
パウンドケーキという名前は、小麦粉・卵・砂糖・バターの4つの材料を1ポンド(pound)ずつ用いたことに由来しており、フランスでは「カトル・カール」と呼ばれています。
材料(17cmのパウンド型1台分)
- 無塩バター:120g
- きび砂糖:60g+60g
- 卵:2個
- 薄力粉:100g
- ラム酒:大さじ2
- ベーキングパウダー:小さじ1/4
下準備
- 薄力粉とベーキングパウダーは、万能こし器でふるっておく
- バターは室温に戻し、指で押すとスッと入るくらいの柔らかさにしておく
- 卵は卵黄と卵白に分ける
- 卵白を泡立て器やハンドミキサーで泡立て、きび砂糖60gを2~3回に分けて加えて都度混ぜ、つのが立つまで泡立ててメレンゲを作る
作り方
- ボウルにバターを入れて泡立て器でよく混ぜ、クリーム状にする
- きび砂糖を60g入れ、砂糖の粒感がなくなって白っぽくなるまですり混ぜる
- 卵黄を1個ずつ加え、その都度混ぜてクリーム状になるまでなじませる
- ラム酒を加えて混ぜる
- メレンゲの1/3の量を加えて、ゴムベラで全体をなじませる
- 薄力粉とベーキングパウダーを入れて混ぜる
- 残りのメレンゲを入れ、泡をつぶさないようにゴムベラでさっくり混ぜる
- オーブンペーパーを敷いた型に生地を入れ、表面をならしたあとに中央をへこませる
- 180度に予熱したオーブンで15分焼き、取り出して中央に縦長に切り込みを入れる
- 160度に予熱したオーブンで40分ほど焼く
ラムレーズンのチーズケーキ
クリームチーズの濃厚な味わいと、ラム酒の香りが楽しめるラムレーズンのチーズケーキです。
ラムレーズンを自作する場合は、ひと晩ラム酒に浸けておくと香りがしっかりとレーズンに移ります。
材料(直径15cmの丸型1台分)
- レーズン:60g
- ラム酒:大さじ2+小さじ2
- クリームチーズ:200g
- 卵:2個
- きび砂糖:60g
- 塩:ひとつまみ
- 薄力粉:大さじ1
- 生クリーム:100ml
ラムレーズンの作り方
- レーズンに熱湯をかけて軽く洗い、ペーパータオルで水気をきる
- レーズンとラム酒大さじ2を合わせ、ひと晩おいておく
下準備
- クリームチーズを常温に戻す
- 卵は常温に戻し、溶きほぐす
作り方
- ボウルにクリームチーズを入れ、ゴムベラで混ぜて硬さを均一にする
- きび砂糖と塩を入れ、砂糖の粒感がなくなるまで泡立て器で混ぜる
- 溶いた卵を3回に分けてボウルに入れ、その都度全体がなじむように泡立て器で混ぜる
- 生クリームを2回に分けて加え、泡立て器で全体になじませるように混ぜる
- ラム酒小さじ2を加え、混ぜてなじませる
- 薄力粉を茶こしでふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで泡立て器で混ぜる
- 別のボウルを用意し、万能こし器で生地をこす
- こした生地にラムレーズンを浸けていたラム酒ごと入れ、ゴムベラで4~5回混ぜる
- オーブンペーパーを敷いた型に流し入れ、軽く揺らして表面をならす
- 170度に予熱したオーブンで50分ほど焼く
ラムレーズンのガドーショコラ
ラム酒とレーズンの風味が楽しめる、しっとりとしたガトーショコラです。
卵白を泡立ててメレンゲを作るので、ハンドミキサーがあると便利です。
材料(直径15cmの丸型1台分)
- レーズン:70g
- ラム酒:大さじ2+小さじ1
- 卵:2個
- グラニュー糖:40g+40g
- 塩:ひとつまみ
- 製菓用チョコレート(スイート):100g
- 生クリーム:50ml
- 無塩バター:40g
- 薄力粉:25g
- ココアパウダー:20g
ラムレーズンの作り方
- レーズンに熱湯をかけて軽く洗い、ペーパータオルで水気をきる
- レーズンとラム酒大さじ2を合わせ、ひと晩おいておく
下準備
- 卵は卵黄と卵白に分ける
- 卵白を泡立て器ハンドミキサーで泡立て、グラニュー糖40gを4~5回に分けて加えて都度混ぜながらメレンゲを作る
- 製菓用チョコレートとバターは粗く刻んで一緒にしておく
- 薄力粉とココアパウダーは万能こし器でふるって一緒にしておく
作り方
- ボウルに卵黄を入れて、泡立て器で軽くほぐす
- グラニュー糖と塩を入れ、完全になじんで少し白っぽくなるまですり混ぜる
- ラム酒小さじ1を加え、4~5回ほどかき混ぜる
- 刻んだチョコ、生クリーム、バターを加え、全体になじむまで混ぜる
- 薄力粉とココアパウダーを加え、粉っぽさがなくなるまで泡立て器で混ぜる
- メレンゲを1/3加えて、なるべくメレンゲを潰さないように混ぜる
- 残りのメレンゲを2回に分けて入れ、同様に混ぜる
- ラムレーズンを浸けておいたラム酒ごと入れ、ゴムベラで7~10回混ぜる
- オーブンペーパーを敷いた型に流し入れ、軽く揺らして表面をならす
- 180度に予熱したオーブンで40分ほど焼く
ラム酒入りバナナケーキ
バナナの甘みとラム酒の香りが楽しめるバナナケーキです。
高級感のあるラム酒の風味が、バナナの甘い香りを引き立てます。
材料(18cmスクエア型1台分)
- バナナ:3本
- きび砂糖:20g+80g
- ラム酒:大さじ1
- 無塩バター:100g
- 薄力粉:100g
- 卵:2個
下準備
- バナナを4cmの長さに切り、きび砂糖20gとラム酒を絡めてなじませる
- 薄力粉は万能こし器でふるっておく
- 卵は室温に戻し、溶いておく
- バターは室温に戻して柔らかくしておく
作り方
- ボウルにバターを入れ、泡立て器で混ぜてクリーム状にする
- きび砂糖80gを2~3回に分けて入れ、砂糖の粒感がなくなるまですり混ぜる
- 溶いた卵を5~6回に分けてボウルに入れて都度混ぜ、分離しないようになじませる
- 薄力粉をボウルに入れ、ゴムベラで手早く切るように混ぜる
- オーブンペーパーを敷いた型に生地を流し入れる
- 生地にバナナを立てて埋め込みながら並べていく(生地が膨らむので上部が飛び出していてOK)
- 180度に余熱したオーブンで30分焼く
ラム酒のフォンダンショコラ
とろりとしたフォンダンショコラで、ラム酒の香りと口どけの良さが楽しめます。
1〜2日置いておくとカカオ風味が強くなり、よりしっとりした食感を味わえますよ。
材料(18cmスクエア型1台分)
- 卵:2個
- グラニュー糖:80g
- 無塩バター:100g
- 製菓用チョコレート(スイート):200g
- ラム酒:大さじ1
- 薄力粉:20g
- ココアパウダー:20g
下準備
- バターとチョコレートは湯せんで一緒に溶かしておき、粗熱を取ってからラム酒を加える
- 薄力粉とココアパウダーは万能こし器でふるって一緒にしておく
作り方
- ボウルに卵、グラニュー糖を入れ泡立て器できめ細かくなるまで混ぜる
- 下準備したチョコレートを加え、ゴムベラで混ぜる
- 薄力粉とココアパウダーを入れ、ゴムベラでさっくり手早く混ぜる
- オーブンペーパーを敷いた型にボウルの生地を流し入れる
- 180度に予熱したオーブンで25分焼く
ラム酒のカヌレ
フランスの伝統的なお菓子カヌレは、外側のカリッとした食感と、中身のもっちりとした食感が魅力です。
カヌレは「溝がある」という意味で、細かい溝の付いたフォルムが特徴。
なお、カヌレの生地は焼く前に24時間おいておく必要があるため、生地の仕込みは焼きたい日の前日に行うようにしましょう。
材料(7~8個分)
- 牛乳:250ml
- バニラビーンズペースト:小さじ1/2
- 薄力粉:45g
- 強力粉:20g
- グラニュー糖:110g
- 卵黄:1個
- 全卵:1/2個
- ラム酒:大さじ2
- 無塩バター:15g
下準備
- 卵と卵黄は常温に戻し、溶いておく
作り方
- 小鍋に牛乳、バター、バニラビーンズペーストを入れ、中火にかけて沸騰直前で火をとめる
- 薄力粉、強力粉、グラニュー糖を万能こし器でふるいながらボウルに入れる
- 粉類を入れたら中央に少しくぼみを作り、完全にさめた状態の小鍋の牛乳を少しずつ入れ、泡立て器で混ぜる
- ラム酒を少しずつ入れ、その都度混ぜる
- ボウルにラップをかけ、冷蔵庫に24時間置いておく
- 焼く1時間前に出しておき、型にバター(分量外)を塗る
- 型の8~9分目まで生地を流し入れ、200度に予熱したオーブンで1時間焼く
ラム酒のサバラン
サバランは、ラム酒の濃厚な香りが口いっぱいに広がる大人のお菓子です。
レシピを考案したのはオーギュスト・ジュリアンというフランスのお菓子職人で、名前の由来は美食家であるジャン・アンテルム・ブリア・サバランから。
偉大な美食家への尊敬の念を込めて作られたお菓子が、彼の名を冠したサバランです。
材料(直径6cmのサバラン型13~14個分)
- 水:300ml
- グラニュー糖:100g+大さじ1
- ラム酒:60ml
- 強力粉:120g
- 塩:小さじ1/2
- 牛乳:40ml
- ドライイースト:小さじ1
- 卵:1個
- 無塩バター:30g
- ホイップクリーム、もしくはカスタードクリーム:適量
- デコレーション用のドレンチェリーやフルーツ
下準備
- バターを耐熱容器に入れて、電子レンジで約40秒温めて溶かす
- 型にバター(分量外)を塗る
- 卵は常温に戻して溶いておく
ラムシロップの作り方
- 小鍋に水、グラニュー糖100gを入れて中火にかける
- 沸騰したら弱火にして5分間煮つめる
- ボウルに移し、粗熱が取れたらラム酒を加えてよく混ぜる
サバランの作り方
- ボウルに強力粉、塩、グラニュー糖大さじ1を入れてゴムベラで混ぜる
- 別のボウルに30~40℃に温めた牛乳とイーストを入れ、泡立て器で混ぜた後に卵を加えてさらに混ぜる
- 1のボウルに2を加え、粉っぽさがなくなるまでゴムベラでなじませる
- 溶かしたバターを少しずつ加えてゴムベラでまぜ、台の上で5分間ほどこねる
- 生地をボウルに戻してラップをふんわりと被せ、40℃の場所に30~40分程度置いて2倍に膨らませる
- 生地をこぶしで押してガスを抜き、型に入れて表面を平らにする
- 180℃に予熱したオーブンで20分間焼く
- 平たい容器に焼き上がったサバランを並べてラムシロップをかけ、一つ一つのサバランに十分にしみこませる
- くぼんでいる部分にホイップクリーム、もしくはカスタードクリームを絞る
- ドレンチェリーやフルーツなどを好みで乗せる
【オーブン不要】ラム酒に合うお菓子|簡単レシピ5選
オーブンを使わず、比較的簡単にできるラム酒入りのお菓子レシピを紹介します。
- ラムレーズンバターサンド
- ラム酒の生チョコ風テリーヌショコラ
- ラム酒入りフレンチトースト
- ラム酒のチョコレートムース
- ラム酒のティラミス
ラムレーズンバターサンド
ラム酒によく合うレーズンバターサンドのレシピです。
レーズンバタークリームの作り方を紹介するので、お好きなクッキーに挟んでお楽しみください。
材料(5~6個分)
- レーズン:60g
- ラム酒:大さじ2
- バター:80g
- ホワイトチョコレート:40g
- クッキー:10~12枚程度
下準備
- 卵とバターを常温に戻しておく
- ホワイトチョコレートを刻んで湯せんで溶かし、人肌程度に冷ましておく
ラムレーズンの作り方
- レーズンに熱湯をかけて軽く洗い、ペーパータオルで水気をきる
- レーズンとラム酒を合わせ、ひと晩おいてラムレーズンを作る
作り方
- ボウルに常温に戻したバターを入れ、クリーム状になるまで泡立て器で混ぜる
- 冷めたホワイトチョコレートを加えて混ぜる
- ラムレーズンを加えて混ぜる
- できたクリームをスプーンや絞り袋で2枚のクッキーに挟む
- 冷蔵庫で15分休ませる
ラム酒の生チョコ風テリーヌショコラ
混ぜて冷やすだけで作れる、生チョコ風のテリーヌショコラを紹介します。
ラム酒との相性が良く、そのままでも蜂蜜をかけてもおいしい濃厚なお菓子です。
材料(15cm丸型1台分)
- 生クリーム:200g
- 製菓用チョコレート(ビター):150g
- 無塩バター:30g
- ラム酒:小さじ1
- ココアパウダー:適量
下準備
- バターは2cm角に切り、冷蔵庫に入れておく
- チョコレートは粗く刻んでおく
作り方
- 小鍋に生クリームを入れて弱火で熱し、煮立つ直前で火を止める
- ボウルにチョコレートと熱した生クリームを入れ、5分ほど置いておく
- 泡立て器で円を描くようにゆっくり混ぜ、チョコレートを溶かしていく
- バターを加えて1分おき、混ぜて溶かす
- ラム酒を加え、表面につやが出るまで4~5回かき混ぜる
- オーブンペーパーを敷いた型に流し入れ、型を揺らして表面をならす
- 冷蔵庫で3時間以上冷やして固める
- 表面にココアパウダーを茶こしでふりかける
ラム酒入りフレンチトースト
ラム酒がふわりと香るフレンチトーストを紹介します。
シンプルな材料で簡単に作れるフレンチトーストは、卵液に浸す時間が長いほどトロトロでなめらかな食感が楽しめますよ。
材料(トースト2枚分)
- 5枚切りの食パン:2枚
- 卵:2個
- 牛乳:200ml
- 砂糖:20g
- ラム酒:小さじ2
- サラダ油:適量
- (お好みで)バター、蜂蜜、メープルシロップ
作り方
- ボウルに卵、牛乳、砂糖、ラム酒を入れて泡立て器でしっかり混ぜる
- 平らな容器に食パンを入れ、作った卵液を茶こしでこしながら注ぐ
- 冷蔵庫で寝かせる(1時間から一晩まで、お好みで)
- フライパンにサラダ油を塗り弱火で5分、ふたをして焼く
- 裏返してふたをして、更に5分程度焼く
- 皿に盛ってお好みでバターや蜂蜜、メープルシロップをかける
ラム酒のチョコレートムース
ラム酒入りのチョコレートムースのレシピを紹介します。
ふわっとした軽い口当たりにラム酒とカカオの風味が溶け合った、まろやかな味わいのスイーツです。
材料(プリンカップ4個分)
- 製菓用チョコレート(ビター):100g
- 牛乳:100ml
- 生クリーム:200ml
- ラム酒:大さじ1
- ココアパウダー:20g
作り方
- チョコレートは細かく刻んでおく
- 小鍋に牛乳を入れて中火にかけ、沸騰直前で火を止めてチョコレートとココアを加え、ゴムベラでよく混ぜる
- ボウルに生クリームを入れ、泡立て器で7分立てまで泡立てる
- 粗熱が取れた2に、ラム酒と泡立てた生クリームの1/3を入れて泡立て器でよく混ぜる
- 残りの生クリームを入れ、ゴムベラで泡をつぶさないように混ぜる
- 器に流し入れ、ラップをかけて冷蔵庫で30分冷やす
ラム酒のティラミス
イタリアのスイーツであるティラミスに、ラム酒を加えたレシピです。
パウンド型で作れば、食べたい分だけスプーンですくって食べられます。
アレンジレシピとしてマスカルポーネチーズをクリームチーズに変えると、濃厚な味わいのケーキになりますよ。
材料(20cmのパウンド型1台分)
- マスカルポーネチーズ:200g
- グラニュー糖:50g+30g
- 生クリーム:100ml
- ラム酒:20ml
- インスタントコーヒー:10g
- 熱湯:150ml
- ココアパウダー:適量
- スポンジケーキ生地(25x25cm1枚)、またはクッキー(10~15枚程度)
下準備
- マスカルポーネチーズは室温に戻しておく
- 生クリームを泡立てて、つのが立つくらいの固さにしておく
コーヒーシロップの作り方
- 耐熱ボウルにインスタントコ一ヒー、グラニュー糖、熱湯を加えて混ぜる
- 粗熱を取っておく
ティラミスの作り方
- ボウルにマスカルポーネチーズとグラニュー糖を入れ、グラニュー糖の粒感がなくなるまでゴムべらで混ぜる
- ラム酒を加えて混ぜる
- 泡立てた生クリームを半量を加え、ゴムべらで混ぜてなじませる
- 残りの生クリームを加え、なめらかになるまで混ぜる
- スポンジ生地を半分に切り型に敷く(クッキーの場合は型に敷き詰める)
- 敷いたスポンジ生地にコーヒーシロップの半量を塗る
- 型にチーズクリームの半量を入れて、スプーンでならす
- もう1枚のスポンジ生地(クッキー)を型に入れ、残りのコーヒーシロップを塗る
- 残りのチーズクリームを入れて、ならす
- 冷蔵庫でひと晩冷やす
- 表面に茶こしでココアパウダーをふる
お菓子に使うラム酒のおすすめ【製菓用?違いはある?】
お菓子作りのための製菓用ラムは、通常のラム酒と比べると容量が少なく、少量から購入できるメリットがあります。
製菓用ラムといえば「サントリーのケーキマジック ラムダーク」「ドーバー ラム 45」などが有名で、いずれも容量は100ml、アルコール度数は45%です。
製菓用ではない通常のラム酒をお菓子に使うと、その銘柄が持つフレーバーや個性が楽しめます。
ラム酒の個性がお菓子の良いアクセントになりますし、深いコクも出るためお菓子の風味が一層アップするでしょう。
お菓子作りに使うおすすめのラム酒は、次の3つです。
- マイヤーズ ラム オリジナルダーク
- アプルトン エステート12年
- キャプテンモルガン スパイスド ゴールド
各銘柄の概要と、おすすめのポイントを紹介します。
マイヤーズ ラム オリジナルダーク(Myers's Rum Original Dark)
「マイヤーズ ラム オリジナルダーク」はほのかなバニラ香・キャラメル香を持つジャマイカ産のダークラムです。
お菓子作りに使えばコクのある風味と甘い香り、コーヒー豆のような香りも楽しめます。
フルーツやカカオとの相性が良いのでお菓子作り全般に使えますし、そのまま飲んでもおいしい人気のラム酒です。
アプルトン エステート12年(Appleton Estate 12 Year Old)
「アプルトン エステート12年」はジャマイカ産の長期熟成ラムで、深みのある味わいと豊かな香りが特徴です。
ストレートやロックでじっくり楽しめる上質なラム酒で、お菓子に入れるのは少々ぜいたくな使い方かもしれません。
しかし、この長期熟成のアプルトンで作るラムレーズンは絶品で、生チョコやティラミスといった加熱調理をしないお菓子にも最適なラム酒です。
焼き菓子のアクセントに使うよりも、加熱せずに作るお菓子に少量入れてみるのがおすすめですよ。
キャプテンモルガン スパイスド ゴールド(Captain Morgan Spiced Gold)
「キャプテンモルガン スパイスド ゴールド」は甘口のラム酒で、バニラとオリジナルスパイスの香りが魅力のラム酒です。
非常に飲みやすいためロックやカクテルで楽しめるのはもちろん、お菓子作りにも幅広く使えます。
バニラの甘い香りがお菓子の風味をアップさせ、素材の味をさらに引き立ててくれるでしょう。
最後に
お菓子とラム酒のペアリングについて紹介しました。
ラム酒の甘い香りはバターやフルーツと相性が良く、お菓子とラム酒のペアリングはお互いの味わいを深める組み合わせです。
お菓子を食べた後は一口、また一口とラム酒が飲みたくなり、一緒に味わうことで出合える魅力があるでしょう。
合わせるお菓子は自作するも良し、お店で購入するも良し。
お気に入りのお菓子とラム酒をペアリングして、自分だけの素敵な組み合わせを探してみてくださいね。