
ラム酒とフルーツを組み合わせた「ラム酒漬け」には、大きく分けて2つのタイプがあります。フルーツをラム酒に漬け、食べて楽しむ「ラム酒漬けフルーツ」と、フルーツの風味をラム酒に移して飲んで楽しむ「ラム・アランジェ(漬けラム)」です。
この記事では、それぞれのラム酒漬けの作り方やおすすめのフルーツ、ラム酒を紹介します。ラム酒とフルーツを使ったカクテルレシピも解説するので、あわせて参考にしてみてください。
フルーツのラム酒漬けの種類

食べて楽しむ「ラム酒漬けフルーツ」と飲んで楽しむ「ラム・アランジェ(漬けラム)」、2つのラム酒漬けを紹介します。
ラム酒漬けフルーツ
ラム酒漬けフルーツは、フルーツをラム酒に漬けて食べて楽しむものです。レーズンやイチジクといったドライフルーツのほか、リンゴやイチゴなどの生のフルーツでも作れます。
ラム酒が染みこんだフルーツは芳醇な香りがあり、そのまま食べるのはもちろん、パウンドケーキやチーズケーキ、ガトーショコラなどのお菓子作りにも使えます。ラム酒漬けフルーツはお菓子をワンランク上の仕上がりにしてくれるでしょう。
ドライフルーツの場合は一晩漬ければ食べ頃になり、生のフルーツであれば数日から1週間ほどで味がなじみます。ラム酒はアルコール度数が高いため、保存できる期間が長いのも魅力です。
ラム・アランジェ(漬けラム)
ラム・アランジェ(Rhum arrangé)とは「アレンジされたラム酒」という意味で、ラム酒にフルーツやハーブ、スパイスなどを漬け込んで作るドリンクを指します。漬け込む素材に決まりはなく、1種類の果実で作ることもあれば、複数のフルーツやスパイスを組み合わせることもあります。
素材の組み合わせ次第でさまざまな風味が作れ、自宅でも簡単に作れるのがラム・アランジェの魅力といえるでしょう。
しっかり漬かるまで数週間〜数カ月かかりますが、自家製ならではのオリジナルな1杯が楽しめます。出来上がったラム・アランジェを家でじっくりと味わうのも良いですし、来客のおもてなしに振る舞えば喜ばれること間違いありません。
ラム酒漬けフルーツの作り方【簡単レシピ】

ここからは、食べて楽しむラム酒漬けフルーツの簡単な作り方を紹介します。
用意するもの
- ドライフルーツ
- ラム酒
- 密閉できる瓶
作り方
- 大きいフルーツは刻んでおく
- ドライフルーツをザルにあけ、熱湯をかけて軽く洗う
- 水気を切り、ペーパータオルで丁寧に拭いておく
- 煮沸消毒した瓶にフルーツとラム酒を入れる(手で触らず箸やスプーンを使う)
- フルーツが浸るくらいまでラム酒を注ぎ入れる
- 瓶を密閉して、ひと晩~1カ月程度漬け込む
ドライフルーツがオイルコーティングされている場合は、ラム酒に浸ける前にお湯でオイルを落とします。カビの原因になるため、水気はよく拭いてフルーツを素手で触ることは避けましょう。ひと晩浸けておけばラム酒の風味がフルーツに移ります。
なお、3〜4週間ほど浸けておくとアルコールの角が薄まり、フルーツがラム酒を吸ってだんだん膨らんでいきます。長期間浸ける場合は、ラム酒が足りているかこまめに様子を見て、減った分を継ぎ足すようにしましょう。
ラム酒漬けにおすすめのフルーツ【レーズン・リンゴ・フルーツビッツなど】
ラム酒漬けにおすすめのフルーツは、レーズンやイチジク(フィグ)などのドライフルーツです。ドライフルーツはスーパーやネットショップで扱っているため入手しやすく、ラム酒の風味をよく吸収してくれます。フルーツビッツのようなミックスドライフルーツを使えば、レーズンやクランベリー、アプリコットなどのさまざまなフルーツが手軽に味わえるでしょう。
ドライフルーツだけでなく、リンゴやモモといったフレッシュフルーツもラム酒漬けにおすすめです。ラム酒を吸いこむことで果物の香りが一層華やかになり、そのままデザートとして楽しめます。
ラム酒漬けフルーツにおすすめのラム酒
ラム酒漬けのフルーツにおすすめのラム酒は、ダークラムです。ダークラムの中でも、ジャマイカ産の「マイヤーズラム オリジナルダーク」は入手しやすく、使いやすいラム酒といえるでしょう。
マイヤーズラムは濃厚で豊かな香りの4年熟成のダークラムで、ストレートやオンザロックで飲んでもおいしい人気のラム酒です。バニラ香・キャラメル香が特徴で、フルーツを漬け込めば、コクのある風味と甘い香りがフルーツにしっかりと移るでしょう。
ラム酒漬けフルーツの使い方【パウンドケーキなど】
ラム酒漬けのフルーツはそのまま食べるだけでなく、パンやクラッカーに添えたり、アイスクリームのトッピングとしてもおいしく食べられます。お菓子作りにも活用できるので、スイーツ好きの方はぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
パウンドケーキにラム酒漬けのドライフルーツを入れれば、ラム酒の香りやフルーツの酸味と食感が楽しめるスイーツになります。使用するフルーツの種類が多いとお菓子の味に幅が出るため、ミックスフルーツを入れるのも良いでしょう。パウンドケーキだけでなく、レーズンバターやチーズケーキ、クリスマスのシュトーレンといったお菓子作りにもラム酒漬けのフルーツは活躍します。
お菓子の詳しいレシピを知りたい方は、ラム酒を使ったお菓子のレシピ12選|簡単・人気のレシピと製菓用ラム酒を紹介も参考にしてみてください。
ラム・アランジェ(漬けラム)の作り方

ラム・アランジェを自宅で作るのは簡単で、瓶に材料を入れてじっくりと漬け込めば完成です。分量の目安を紹介しましょう。
分量の目安
- ラム酒:1000ml
- お好みのフルーツ:200~300g
- お好みの砂糖:100~150g
- スパイス・ハーブ(お好みで):適量
作り方
- フルーツは種を取り、皮をむく(柑橘類で苦みを残したい場合は皮をむかない)
- 大きいフルーツは大まかにカットする
- 密閉できる瓶に全ての材料を入れる
- 冷暗所に置いて2週間から2カ月ほど漬け込む
漬け込む期間が長いほど、ラム酒に味がなじんでいきます。お好みでバニラビーンズやシナモンスティックなどのスパイスを漬け込むと一層香りが豊かになります。砂糖には、きび砂糖や黒糖、サトウキビシロップなどさまざまな種類があるので、好みで使い分けてみてください。
ラム・アランジェにおすすめのフルーツ
ラム・アランジェにおすすめなのは酸味や甘みが強いフルーツです。次のような果実を試してみてはいかがでしょうか。
- イチゴ
- ブルーベリー
- モモ
- グレープフルーツ
- オレンジ
- ライム
- バナナ
- パイナップル
- 梅
イチゴやブルーベリーを使えば、香り高く色鮮やかなラム・アランジェになります。モモやバナナといった味の濃い果実を使えばフルーティーな風味が強くなり、柑橘類を使えば爽やかな香りとほのかな苦みが加わるでしょう。
梅酒好きな方には、梅を漬け込んだラム・アランジェがおすすめです。梅のラム・アランジェは梅の酸味とラム酒由来の重厚な味わいが特徴で、さっぱりとしたキレのある焼酎梅酒とは異なる味わいが楽しめますよ。次章で詳しく紹介します。
ラム酒で作る梅酒のレシピ
梅のラム・アランジェはいわゆる梅酒で、焼酎の代わりにラム酒を使うだけで作れます。ラム酒の原料であるサトウキビ由来の甘い香りが梅がよくなじみ、焼酎とは一味違う香り高い梅酒が作れます。
使用するラム酒でおすすめなのが、TRUCK Japanese Rumの「PLUM62」です。PLUM62は梅から採れた酵母と沖縄の黒糖からつくられたホワイトラムで、梅の酵母を使っているため梅酒作りに最適です。フルーティーな香りとまろやかな味わいが、梅の風味をしっかりと引き立ててくれます。
分量の目安
- ラム酒:1000ml
- 青梅:500g
- 氷砂糖:400~500g
作り方
- 青梅の黒いヘタを竹串で取り除く
- 青梅を水洗いし、ペーパータオルや布巾などで水気を拭き取る
- 保存瓶は熱湯で殺菌し、よく乾かしておく
- 瓶に梅と氷砂糖を交互に入れ、ホワイトラムを注ぐ
- 蓋をして冷暗所で保存し、3カ月以上漬け込む
ラム酒とフルーツのカクテル4選

ここからは、ラム酒とフルーツのペアリングが楽しめるカクテルを4種類紹介します。
- ティポンシュ
- フルーツポンチ(ラムパンチ)
- マイタイ
- イスラ・デ・ピノス
紹介する4種のカクテル以外にも、ラム酒にはたくさんのカクテルレシピが存在します。
おすすめのカクテルをさらに知りたい方は「ラム酒のカクテル16選|おすすめのロング・ショートドリンクを紹介」の記事も参考にしてみてください。
ティポンシュ(Ti' Punch)

ティポンシュ(Ti’ Punch)はラム酒・ライム・シロップを混ぜ合わせたシンプルなカクテルです。「Ti」とはフランス語の「petit」のこと、つまり「小さな」という意味です。
「Punch」は「混ぜ合わせた飲み物」という意味で、ティポンシュを直訳すると「小さなパンチ」という意味になります。
材料
- ホワイトラム:50ml
- ライム:1/6個
- シュガーシロップ:5~10ml
作り方
- 氷の入ったロックグラスにライムを搾り入れる、ライムもグラスに入れる
- ホワイトラムとシロップを入れ、よく混ぜる
ラム酒のフルーツポンチ(Rum Punch)

ラム酒のフルーツポンチ(ラムパンチ)はラム酒にフルーツやジュース、砂糖やスパイスを混ぜ合わせて作るカクテルです。長期間漬け込むラム・アランジェとは異なり、ラムパンチはカクテルとしてその場で混ぜ合わせて楽しむドリンクです。
使用するフルーツやジュースの分量に決まりはなく、使うラム酒の種類も自由です。柑橘系のレモンやオレンジ、パイナップル、マンゴー、キウイ、モモなど、好みのフルーツを入れましょう。レシピを一つご紹介するので、こちらを目安にオリジナルのラムパンチを作ってみてください。
材料(1人分)
- ホワイトラム(もしくはダークラム):30 ml
- パイナップルジュース: 60 ml
- オレンジジュース: 30 ml
- ライムジュース:15 ml(1/4個分)
- グレナデンシロップ :10ml
- オレンジスライス、レモンスライス、ライムスライス:適量
作り方
- パンチボウルに人数分のジュースとラム酒を入れ混ぜ合わせる
- フルーツのスライスをボウルに浮かべ、冷蔵庫で冷やしておく
- グラスに注ぎ、フルールスライスを飾ってストローを添える
マイタイ (Mai Tai)

「最高」という意味を持つマイタイ(Mai Tai)はパイナップルジュースやオレンジジュースを使ったフルーティーなカクテルです。甘みと酸味が調和したトロピカルな味わいで、カクテルの女王とも称されています。
材料
- ホワイトラム:45ml
- ホワイトキュラソー:5ml
- パイナップルジュース:15ml
- オレンジジュース:20ml
- レモンジュース:5ml
- ダークラム:10ml
作り方
- 大型のグラスにクラッシュドアイス(あらく砕いた粒状の氷)を詰める
- ダークラム以外の材料をシェークし、グラスに注ぐ
- ダークラムを静かに注ぎ、表面にフロートする
- チェリーやパイナップルを飾り、ストローを添える
イスラ・デ・ピノス (Isla de Pinos)

イスラ・デ・ピノスは、グレープフルーツとラム酒で作る甘酸っぱいカクテルです。イスラ・デ・ピノス(Isla de Pinos)はスペイン語で「パイナップルの島」「パイン島」という意味で、パイン島とはキューバの特別自治体である島のこと。現在はフベントゥド島(Isla de la Juventud)に改称されており、グレープフルーツをはじめとする柑橘系果実の生産地として知られています。
材料
- ホワイトラム:45ml
- グレープフルーツジュース:45ml
- シュガーシロップ:5ml
- グレナデンシロップ:5ml
作り方
- 材料全てをシェークする
- 氷を入れたワイングラス、もしくはゴブレットにシェークした液体を注ぐ
- ストローを添える
フルーツのラム酒漬けに関するよくある疑問と答え

フルーツのラム酒漬けについて、よくある疑問と回答を紹介します。
- ラム酒とフルーツの相性が良い理由は?
- ドライフルーツのラム酒漬けは一晩でできる?
- ラム酒漬けの保存期間は?
ドライフルーツのラム酒漬けは一晩でできる?
ドライフルーツのラム酒漬けは、一晩漬ければ食べられる状態になります。レーズンやクランベリーなどの小さめのドライフルーツの場合は一晩あればラム酒はある程度染み込むので、お菓子作りにも活用できます。
ただし、熟成されたような味わいを楽しみたい場合は、1週間以上漬け込むのがおすすめです。時間をかけるほどラム酒のアルコールが穏やかな味わいに変化し、フルーツも熟したような風味に変化します。
ラム酒漬けの保存期間は?
ラム酒漬けフルーツの保存期間は半年から1年程度です。長期間保存するには、適切な状態で保存することが必要です。
まず保存には煮沸消毒した清潔な瓶を使い、必ず密閉して保管しましょう。直射日光の当たらない冷暗所で保管し、夏場などで気温が高くなる時期は冷蔵庫に置いておくのがおすすめです。取り出す際は清潔なスプーンを使用し、雑菌が入らないように注意してください。
最後に

ラム酒とフルーツを組み合わせた、ラム酒漬けフルーツとラム・アランジェ(漬けラム)を紹介しました。
ラム酒漬けフルーツは一晩から作れ、お菓子作りやそのまま食べるのに最適です。ラム・アランジェは数週間から数カ月漬け込むことで、オリジナルの風味が楽しめます。好みのフルーツを使って、世界に一つしかないラム・アランジェが作れます。
おすすめのフルーツやラム酒を参考に、ぜひラム酒とフルーツの組み合わせを楽しんでみてください。

